夏コミでこのお二人の御本を購入したら妄想☆ノンストップ状態に陥りました。
ので、ちょっとだけでも吐き出しとく。
あまりに恥ずかしくなったのでジャンル名とキャラ名は伏せときます…本当になんだこれ…ただのポエムじゃねえか…。
ので、ちょっとだけでも吐き出しとく。
あまりに恥ずかしくなったのでジャンル名とキャラ名は伏せときます…本当になんだこれ…ただのポエムじゃねえか…。
私は彼を知らない。
彼は私に知らせない。
だから私は、彼の笑顔の裏の素顔や、憎悪、厭世、指先から触れる熱の意味さえ知ることはなかった。彼が知らせないのならそれでいいと思った。そこまでに立ち入らせる要素は見当たらなかったし、踏み込んでしまえば最後、私はきっと彼から離れられなくなっただろう。私にはもはや彼しかいなかった。私が触れたいと願うものは彼しかいなかった。簡易ベッドに横たわりながら、ベッドの淵に背を向けて座る彼を見た。白い背中に浮いた汗は既に乾いている。無機質な肌だ。(それは他でもなく私だというのに)
ふと、彼がこちらを振り向いたような気がして私は眠った振りをした。愚かなほどの対応に、彼は気付かないふりのまま「寝たのか」と小さく呟く。そう、かれは優しいのだ。それだけは、知っている。普段手袋で隠されている掌は、今は裸だ。その掌がそっと私の頬に、輪郭に、そして最後に瞼へと流れた。温かなそれは決して無機質じゃなかった。秘匿を抱え込んでいるというのに、彼の手は馬鹿みたいに敦厚に満ちていた。私に触れても、体温は共有できないのに。無機質なのは、いつだって私だった。
瞼に一際熱を感じる。硬い指先ではなく柔らかに熱いのは彼の唇だろうか。ただ私はそれを享受したまま目を開こうとはしなかった。狸寝入りと呼ばれる行為をしたのは、これが初めてのことであった。
「―――…ごめんな」
彼の掠れた低い声が振ってくるのも、私は盲目の振りをした。
何に、謝っているのですか。
謝るのは、他でもない私こそなのに。
言えなかった。言いたくても言えなかった。私は彼を知らなかった。彼がそう言うまでの経緯に、私は何も知らなかったのだ。彼が私に対し笑う時、そこにはひとつの誤魔化しと諦観が入ること。その理由も、知らなかった。
(わたしは……、)
彼に対して無知なまま、それでもこの優しい温度だけが今私が縋れる唯一だということは、痛いほど感じていた。そしてそれがいつか無くなってしまうこと、そのいつかが確実に近付いていることも。
(謝らないで、離さないで、ずっと手を繋いでて、隣にいて、触れさせていて、側に置かせて、あなたの本質より本能的な私を、どうか許して)
私たちのセックスの終わりは、いつだって虚実の上に成り立っていた。
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もっと妄想はあるんですが、ほんの断片だけでも吐き出してみました。
お互いのことを知らないまま死別ってのもいいと思うんですが酷ですか(最終話的な意味で)
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